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学会におけるモデレートセッションとは?

要約

学会における「モデレートセッション(もでれーとせっしょん、Moderated Session、Session Modérée)」とは、特定のテーマに基づいた発表やディスカッションが行われ、その進行がモデレーターによって調整されるセッションを指します。モデレーターは、発表者間の議論を円滑に進め、質疑応答を管理し、参加者全員が有意義な時間を過ごせるようにサポートします。

モデレートセッションの概要

「モデレートセッション」とは、学会やカンファレンスで行われる討論やプレゼンテーションの場で、モデレーターが進行役を務めるセッションのことです。モデレーターは、セッションの進行を円滑に行うために、発表者を紹介し、発表の時間管理を行い、質疑応答の際には質問の整理や適切な発言順序の設定を担当します。また、議論が活発に行われるように、参加者の意見を引き出したり、テーマに沿ったディスカッションを促進する役割も担います。

歴史と言葉の由来

「モデレートセッション」という言葉は、「moderate(適度に調整する)」と「session(会議の一部)」を組み合わせたものです。モデレーターの役割は、議論や会話が建設的かつ組織的に進行するように管理することであり、この形式は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて学術会議が発展する中で広まりました。当時から、討論が混乱しないようにするための進行役が必要とされ、モデレーターという役割が定着していきました。

モデレートセッションの役割

モデレートセッションの主な役割は、セッションが円滑に進行するように管理し、参加者全員が有意義な議論に参加できるようサポートすることです。モデレーターは、発表者を紹介し、発表の順序を管理するだけでなく、時間内にすべての発表とディスカッションが終了するように調整します。また、質疑応答の時間には、質問を明確にし、発表者が適切に回答できるようにサポートします。議論が白熱した場合には、モデレーターが中立的な立場で議論を整理し、テーマから逸れないように進行を調整することも重要です。

現在の使われ方

現在、モデレートセッションはほとんどすべての学術会議やシンポジウムで行われており、その形式も多様化しています。対面でのセッションだけでなく、オンラインプラットフォームを通じたバーチャルモデレートセッションも増えており、リモートでも効果的な議論が可能となっています。特に国際的な学会では、多言語の環境でモデレーターが言語や文化の違いを調整する役割を果たすこともあります。また、モデレートセッションは、専門分野を超えた異なる視点やアイデアが交差する場としても機能し、参加者にとって価値ある学びの場を提供します。

学会におけるモデレートセッションの重要性

学会におけるモデレートセッションは、発表者と参加者の間で効果的なコミュニケーションを促進し、学術的な知識の共有を円滑に行うために不可欠です。モデレーターの存在によって、セッションが秩序立って進行し、すべての参加者が公平に意見を述べられる環境が整います。また、モデレートセッションは、ディスカッションの質を高め、学会全体の成果を向上させるための重要な役割を果たしています。



 


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