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学会におけるクロージングセッションとは?

学会におけるクロージングセッションとは?(くろーじんぐせっしょん、Closing Session、Session de Clôture)

学会におけるクロージングセッションとは、会議や学会の最終日に行われるセッションで、会議全体のまとめや総括が行われる場を指します。ここでは、会議の成果や主要な議論、今後の展望について共有されることが一般的です。参加者にとっては、会議で得られた知見を振り返り、次のステップに向けて整理するための重要な機会となります。

クロージングセッションの歴史と由来

「クロージングセッション」という概念は、正式な会議やイベントの終了を示すために古くから使われてきました。ラテン語の「claudere」(閉じる)に由来する「クローズ」という言葉がその起源です。クロージングセッションの形式は、19世紀から20世紀にかけての国際会議や学術会議の発展とともに確立されました。

特に、学術会議がグローバルに広がる中で、会議の最後に参加者全員が集まり、主要な成果や議論の要点を確認し、次回の会議や研究活動への期待を共有する場としてクロージングセッションが重要視されるようになりました。このセッションは、会議全体を締めくくる儀式的な意味合いも持ち、参加者に対して会議の意義を再確認させる役割を果たします。

クロージングセッションの構成と役割

クロージングセッションは、通常以下のような要素で構成されています:

  • 会議の総括: 会議の主催者やキーノートスピーカーが登壇し、会議全体の成果を振り返ります。ここでは、重要なプレゼンテーションや討論の要点がまとめられます。
  • 次回の会議についての案内: 次回の会議や関連イベントの開催情報が共有されます。これにより、参加者は今後の予定を把握しやすくなります。
  • 特別な表彰や感謝の言葉: 会議の成功に貢献した人々や、優れた発表を行った研究者に対する表彰が行われます。また、参加者全員に対する感謝の言葉が述べられることも一般的です。
  • 閉会の挨拶: 主催者や代表者が閉会の挨拶を行い、会議が正式に終了することを宣言します。この場では、参加者に対して今後の活動への激励や感謝が表明されます。

クロージングセッションの主な役割は、会議全体を効果的に締めくくり、参加者が得た知見やネットワークを次の活動に活かすための助けとなることです。また、会議の成果を振り返り、議論の中で生まれた新たな視点やアイデアを確認する場としても機能します。

現在のクロージングセッションの使われ方

現代において、クロージングセッションはほとんどの学術会議やシンポジウムで重要なプログラムの一部として組み込まれています。デジタル技術の発展により、これらのセッションはオンラインでも行われるようになり、リモート参加者も含めた全員が会議の終了を共有できるようになりました。

また、クロージングセッションでは、参加者がリアルタイムで意見や感想を共有できるインタラクティブな要素が取り入れられることが増えています。例えば、オンラインプラットフォームを通じてアンケートを実施し、会議全体のフィードバックを集めることが一般的になっています。これにより、主催者は次回の会議の改善点を把握しやすくなります。

さらに、近年ではクロージングセッションがエンターテイメント要素を含むこともあります。特別ゲストによるパフォーマンスや、軽食を交えたネットワーキングタイムが設けられることがあり、参加者にとってリラックスしながら会議を終える機会となっています。こうした取り組みは、会議後の余韻を残し、参加者が次の活動への意欲を高める効果を持っています。



 


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